2014年6月
なさそうでありそうな話
6月15日(日)
13歳のミニチュアダックスのTちゃん(男の子)が、とても元気に来院しました。
病気のようには見えません。
「どうしましたか?」とお尋ねすると、14日(土)にペットショップ(送迎付き)で
シャンプーをしてもらい、戻ってきてから夜も寝ないで興奮しっぱなし、1週間
前に食事を変えてから、良く食べるようになり体重が増えたとの事です。
Tちゃんは元々痩せ形で体重は3kg前半でした。
見た目は、いつもと変わらない痩せ形でしたが、4.8kgもありました。
身体検査をしていくと原因がわかりました。
原因は、ペットショップが間違えて他の人のワンちゃんをTちゃんの家に届け
てしまったのでした。
おやつとジアルジア
当院に生後6ヶ月で体重700gのチワワの男の子が来院しました。
来院の理由は、10日前に下痢をしてから、いつもお腹がグルグル鳴り、軟便で食欲不振との事でした。
(当院に来院する前に、他院にて検便をし、治療食とお薬を処方されていました。)
診察をして、よくお話を伺うと、治療食はあまり食べないが、おやつは比較的食べるとの事。
そこで、おやつを中止して、治療食と他院で処方されたお薬とブドウ糖で様子を見て頂き、次回の診察で
検便をする事にしました。
2回めの診察では、お腹が鳴らなくなり、治療食を以前よりも食べるようになったが、まだ便が少し軟らかい
との事でした。
検便の結果、顕微鏡で見ても寄生虫はいませんでしたが、検査キットでジアルジアという原虫がいました。
ジアルジアを駆虫した後、便の状態が良くなり、体重は800gを超えました。
このワンちゃんから言える事は、おやつを与え過ぎない事と仔犬・仔猫の時は、検査キットでジアルジアと
いう原虫がいるかどうか調べてもらうことです。